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佐賀県議会、アリーナ論戦、焦点に - 佐賀新聞

過去5番目の規模となった積極型の当初予算案を審議する2月定例佐賀県議会は27日の代表質問で論戦の口火が切られる。数ある大型事業の中で注目はSAGAサンライズパーク整備事業。中核施設のアリーナは入札不落で建設費を増額したが、昨年の11月定例会で執行部は再入札を控えていることを理由に詳細な答弁を避けた。建設費の見込みが257億円に膨らんだ「50年に1度」(執行部)の巨大プロジェクトに関し、説明責任を果たせるかが焦点になる。

 アリーナの新築工事を巡っては、昨年10月末の入札で約144億円の予定価格に対し、戸田建設(東京都)を代表とする松尾建設、中野建設、上滝建設(いずれも佐賀県)の共同企業体(JV)が201億円で応札したが、約57億円の開きで不落となった。

 県は11月定例会にアリーナ単体で建設費60億円を増額する補正予算案を提出。不落時の情報や増額の積算根拠について説明を避けたため、議会は反発し、「原因を検証して説明責任を果たすこと」などと求める県政史上初の本会議での予算議案に対する付帯決議を付けた上で可決した。

 2月6日の再入札では予定価格を約196億円に引き上げたが、参加者は不落時と同じ戸田建設が代表のJVだけ。入札価格は195億円で落札率は99・48%だった。

 県は不落の原因として、鉄骨加工の組み立て費を約30億円低く見積もっていたとする分析結果を公表した。前回、県は4工場から見積もりを取り、最安の単価を採用して約32億円としたが、今回は2工場から見積もりを取り、30億円増の約62億円に変更。今回も1回目で採用した最安値の工場が見積もりを提出したが、県は「施工体制が対応不可能」と判断、採用しなかった。なぜ今回採用しなかった工場を前回採用していたのか。県は「設計会社などによる判断」としている。

 県内のある建設業関係者は「短期間でここまで積算が変わった理由が建設市況の変化というのは無理がある。最初の積算に問題があったのではないか」と推測し、「県の技術職員にこれほど大きな建築を手掛けた経験はない。積算が設計会社頼みになるのも仕方がないこと」とみる。

 その上で「一つのJVによる入札が続いたのは、建設会社にとって利益を生む工事ではないからだ。今回、事業費を増額したが、それでも工期や施工はかなり厳しい状況だろう」と指摘、今後の工程は予断を許さないとの見方を示した。

 県は当初予算案にアリーナを含むパーク整備費の新年度分146億6452万円を計上した。県議会では不落を巡る経緯の詳細な説明や結果責任、そしていまだに見えてこないパークを中心としたまちづくりの具体的なビジョンが問われることになる。(取材班)

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