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金属がむき出しで機体が銀色に光る飛行機 軽量化により燃費向上も - livedoor

空港で見かける飛行機の大多数は、胴体全体に塗装が施されているのが一般的ですが、かつては無塗装の、金属がむき出しで銀色に光る機体が一部で見られました。どのような効果があり、なぜなくなったのでしょうか。

そもそも飛行機の塗装、どういった役割が?

 2020年4月現在、空港で見られる旅客機はおおむね、航空会社それぞれのデザインで胴体の底の部分まで塗装されており、金属の「地」の部分はほぼ見えません。貨物機も同様で、なかにはデザインが施されていないものもありますが、そういったものでもボディは真っ白に塗られているのが多数です。

 胴体に塗装をするのは、機体を美しく見せ、どこの会社の飛行機かわかるようにするほか、機体を外部の環境から保護する役割があります。


JALカーゴの初代ボーイング747F「ポリッシュドスキン」機、機番はJA8180(画像:contri[CC BY-SA〈https://bit.ly/34rszgG〉])

 一方、かつては胴体の金属部分がむき出しで、銀色にピカピカ光る飛行機が見られました。代表的な例としてはJAL(日本航空)の貨物機の一部や、2013(平成25)年に現行塗装へ変更される以前のアメリカン航空機などが挙げられます。

 この外観デザインを「ベアメタル」と呼ぶこともありますが、JALは「ポリッシュドスキン」と称しています。同社によると、これは胴体に使用されているアルミ合金を研磨剤で磨きあげ、表面に酸化皮膜を作り上げることで、塗装したのと同様に機体の腐食を防ぐほか、光沢の維持を図っていたそうです。

 そしてこの「ポリッシュドスキン」における大きなメリットは、軽量化による燃費の向上です。

むき出しデザインの導入効果は でもアメリカン航空は廃止 なぜ?

 JALによると、ボーイング747型機の場合、胴体表面に使用される塗料の重さは約150kgといいます。「ポリッシュドスキン」はそのぶん機体が軽くなり、これにより1年間で1機あたり4万リットル、ドラム缶だと約200缶分に相当する燃料の節約ができるとされています。

 なおJALの貨物専用機は2010(平成22)年をもって全機が退役しており、これにともない「ポリッシュドスキン」の飛行機の姿は、日本の航空会社では見られなくなりました。


ポリッシュドスキンのアメリカン航空ボーイング737型機。青い塗装に見えるのは青空が映っているから(画像:Tomas Del Coro[CC BY-SA〈https://bit.ly/2y7XySE〉])。

 旅客便をメインに運航していた先述のアメリカン航空が、かつてこの「ポリッシュドスキン」を採用していたのも同様の理由です。ただし現地メディアによると、磨き上げるメンテナンスに手間を要することから、人件費が高くつくぶん、燃費が節約できても、トータルコスト的には塗装を行うのと変わらないものだったそうです。

 そしてアメリカン航空は2013(平成25)年から順次、銀色の塗料を基調とした、かつてよりピカピカが抑えられた新塗装に変更します。これは、胴体にこれまでのアルミニウム合金ではなく、無塗装状態では銀色にならない複合素材(カーボン素材)を使ったボーイング787型機を導入することで、従来デザインの継続が難しくなったことがひとつの理由とされています。

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April 19, 2020 at 04:00AM
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