Search

飛行機に乗ったらカーボン・オフセット!【今週のサステナTips】 - VOGUE JAPAN

国連の気候変動サミットに出席するために大西洋をヨットで横断したグレタ・トゥーンベリさん。

私たちの日常生活において、圧倒的に炭素排出量が多いのが飛行機に乗ることだ。16歳の環境活動家のグレタ・トゥーンベリがニューヨークで開かれた国連の気候変動サミットに出席するために、ヨットで大西洋を横断した「飛び恥(Flight Shame)」運動でも大きく話題になった。

いま航空業界では温室効果ガスの削減にむけて、生物資源由来の「バイオジェット燃料」への転換や燃費がよい飛行機の採用、エンジンと電気システムからなるハイブリッド飛行機の開発などが積極的に行われている。しかし、オフィシャル・エアライン・ガイド(OAG)によると、乗客数は年々増え続け、2000年と比べると航空機の座席数は平均で年間3.6パーセント増加。航空会社や規制当局が、二酸化炭素の排出抑制に努める一方で、全体的に見て環境負荷を低減する取り組みは追いついていないのが現状だ。

そこで、私たち個人が今できることとして提案したいのが、「カーボン・オフセット」という手法。自らの行動による二酸化炭素(カーボン)排出量に応じて、温室効果ガスの排出削減の取り組みに投資することで、排出を相殺(オフセット)できるというものだ。この取り組みは多くの航空会社が本格的に導入しはじめており、各社のホームページなどで自身のフライトの排ガス量を計算できるようになっている。

飛行機の二酸化炭素排出量。

例えば、東京からロサンゼルスまでエコノミークラスで飛んだとする。片道およそ10時間のフライトなので、私たちは一人当たり、1.32トンの二酸化炭素を放出することになる。日本航空(JAL)の場合は、排出した二酸化炭素をクレジットとして、1トン当たり950円をインドネシアの森林破壊防止プロジェクトに寄付することができる。それによって森林伐採を防ぎ、炭素貯蔵する熱帯泥炭湿地を保護し、二酸化炭素の放出を防ぐことができるというわけだ。

また、ドイツのルフトハンザ航空は、カーボン・オフセットの選択肢として森林再生プロジェクトを支援できるだけでなく、2019年からは、化石燃料をサステナブルな航空燃料(SAF)に替え、それに伴う追加料金を支払う仕組みを導入した。他にも持続可能なバイオ燃料事業への投資など、各航空会社によってオフセットできる取り組みはさまざまだ。

島国の日本で暮らす私たちは、仕事や旅行で飛行機を利用することが多い。ヨーロッパ諸国のように、「今回は、隣の国まで電車で行こう」などという選択肢がないのだ。けれど、カーボン・オフセットや代替燃料など、まだまだ温室効果ガス削減にむけた課題は山積している。だからこそ、持続可能性と環境に配慮した飛行機利用を選ぶというように、私たち消費者が自ら「よりよく選ぶ」意思を明らかにすることは、地球環境を守る上で非常に重要なのだ。

Text: Mina Oba

Let's block ads! (Why?)



"飛行機" - Google ニュース
April 06, 2020 at 06:00AM
https://ift.tt/2x4WgrB

飛行機に乗ったらカーボン・オフセット!【今週のサステナTips】 - VOGUE JAPAN
"飛行機" - Google ニュース
https://ift.tt/2sMN6O9
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "飛行機に乗ったらカーボン・オフセット!【今週のサステナTips】 - VOGUE JAPAN"

Post a Comment

Powered by Blogger.