物心がついたときから、飛行機と新幹線が好きだった。九州のド田舎で育ったため、見たこともない“夢”に想像を膨らませていた。
新幹線に初めて乗ったのは高校2年の修学旅行。京都駅から東京駅。田舎の子供たちは京都駅のホームで『君の朝』が大ヒットしていた岸田智史を見つけ、初めての芸能人に熱狂した。
初飛行機の記憶は実はまったくない。信じられないことだが、座席でたばこが自由に吸えていた。とっくに全面禁煙なのに、今でも「NO SMOKE」の表示灯があるのは名残なのだろう。
子供が生まれ、土日には自宅近くの調布飛行場や、新横浜駅、航空マニアの聖地、羽田・京浜島によく行った。子供より、自分のためだったような気がする。
今では、世界の航空機の位置をリアルタイムで表示する「フライトレーダー24」をよく見ている。欧米から10時間以上かけて飛来する航空機に、海外旅行の夢を見る。JR時刻表では、頭の中に景色を描く。だが、すっかり航跡の減った「24」の画面に気持ちがしぼむ。
出口のないトンネルはなく、朝の来ない夜もない。そう思いながら仲間と頑張る。(光)
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April 20, 2020 at 12:01PM
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【編集局から】飛行機と新幹線に“夢”膨らませた少年期 出口のないトンネルはない…そう思い仲間と頑張る - ZAKZAK
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