青森市は本年度、青森操車場跡地（青い森セントラルパーク）に建設予定の体育施設（アリーナ）の関連事業として、東西からアリーナに接続するアクセス道路の整備に着手する。このうち東側は、県道青森浪岡線と青い森鉄道が交差するガード付近から、八甲田大橋の下へと至る歩道付きの幅15メートルの道を新設する。一帯は住宅が密集し、桂木・緑・青葉方面から筒井方面への車の抜け道に、カーブが続く狭い生活道路が利用されているのが現状で、新しい道路ができれば大幅に利便性が改善される。
市は、2025年度に青森県で開催予定の国民スポーツ大会前年に行われるリハーサル大会に合わせ、青森操車場跡地に収容人員5千人規模のアリーナを整備する計画を進めている。
アクセス道路の整備は、アリーナ関連事業で初となる建設工事。アリーナの予定地は住宅地に囲まれており、大規模なイベント開催時は交通渋滞の発生が懸念されることから、青い森鉄道に沿って東西を直線的に行き来できるように道路を設計。従来の生活道路を避けて東西の幹線道路に抜けられるようにする。
市は完成目標を24年度とし、本年度の当初予算には5億5千万円を計上。早ければ夏ごろの着工を見込み準備を進めている。
東側の工事では、線路と並行する緑地帯に新しい道路を通すほか、ガード付近にある「奥野第三ポンプ場」を避けるようにつくられたクランクを緩いカーブに付け替える。
西側では、中央大橋の下から旭町通りに抜ける現在の道路（幅7メートル、歩道なし）を、東側と同じ歩道付きの幅15メートルに拡幅する。
市の計画では、東西の道路の隣接地にいずれも多目的広場を整備。駐車場や防災などに活用する予定だ。
市道路建設課によると、すでに住民向けの説明会を終えており、「狭い道の交通量が減るのでは」「交通安全にもつながる」と期待の声が上がったという。同課の担当者は「今よりも確実に通りやすい道路ができると思う。リハーサル大会に間に合うよう、着実に整備を進めたい」と語った。
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May 10, 2020 at 03:43PM
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