飛沫拡散をスパコンで予測、タクシーや飛行機でどう広がる？
タクシーの車内や飛行機の機内などで飛沫はどのように広がるのか。神戸の理化学研究所などのチームは、スーパーコンピューター「富岳」を使った新たなシミュレーション結果を発表しました。
タクシーの車内では、どのような感染症対策が行われているのでしょうか。
「マスクをする。走行中は常に窓を少し開けて換気する」（タクシー運転手）
そんなタクシーについて、スーパーコンピューター「富岳」を使った気になる研究結果が発表されました。タクシーの車内での換気性能のシミュレーション。赤が汚染された空気、青が新鮮な空気を示しています。窓を閉め切り、エアコンを「外気導入」モードとした場合、およそ３０秒でほぼ空気が入れ替わると予測しています。一方、後部座席の窓を開けた効果は限定的だと予測しています。
「車の窓開けって、もう少し効果があるのかなと思ったが、あまり換気としては上乗せ効果がなかった。無理に窓を開けなくても、窓をきちんと閉めて、室内のエアコンを外気モードで作動させる、これで十分なんだというのは少し驚きました」（理研チームリーダー 坪倉誠神戸大教授）
また、運転手が咳をした場合、パーティションをして窓を開けることで、後部座席への飛沫の到達量が減り、飛沫は窓から車外へ排出されるということです。一方、乗客が咳をした場合、マスクをすることで、飛沫の量を３割程度まで減らすことができるとしています。
研究チームは、いずれのシチュエーションでも、マスクやフェイスガードの着用で一定の防止効果があると予測しています。
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November 27, 2020 at 04:24AM
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