料理に花添え、目も堪能熊本市内20店提供色、香りで彩るくまもと花博｜熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

　エディブルフラワー（食用花）の魅力を知ってもらおうと、全国都市緑化フェア（くまもと花博）に合わせて熊本市内のレストランやケーキ店など20店舗が、エディブルフラワーの料理を提供している。料理に彩りを添え、利用客は目と舌で楽しんでいる。

　エディブルフラワーを無農薬で生産、販売する「アグリージュYAMATO」（山都町）の藤原靖幸代表（44）＝同町＝によると、エディブルフラワーは無味無臭だが見た目を華やかにするものから、花は素朴だが味や香りが豊かなハーブ類までさまざまという。藤原代表は「特別な日の料理でエディブルフラワーを楽しんでもらいたい」とアピールする。

　同市中央区花畑町のイタリアンレストラン「popola」では、鮮魚に合わせたサラダにエディブルフラワーを使用している。天草産天然鯛のスモークには赤と黄色のグラデーションが鮮やかなプリムラの花びらをちりばめて華麗に仕上げた。ハーブの一種、ディルを入れ香りも豊か。大橋健一代表（40）＝同区＝は「花を添えるだけで料理が華やぎ、お客さんの反応もいい」。

　中央区新町のケーキ店「パティスリー・クオーレ」はイチゴのショートケーキを黄色や薄いピンク色の花で彩った。熊本学園大の椎葉佳子さん（21）＝同市＝は「花を食べたのは初めてで、新感覚。見た目がきれいで、思わず写真を撮りました」と喜んでいた。

　市全国都市緑化フェア推進室は、閉幕する22日までに対象店舗で注文した料理を撮影し、インスタグラムに「#くまもと花博エディブルフラワー」をタグづけして投稿すると、抽選で食事券などが当たるキャンペーンも実施している。参加店舗は花博ホームページで確認できる。（伊藤恩希、小田喜一）

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