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老舗料理人、晩餐会で支援 博多で来月19日 ウクライナ料理提供、収益寄付 - 読売新聞オンライン

 ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、福岡の老舗の料理人たちでつくるグループが6月19日に「チャリティー 晩餐会ばんさんかい 」を開催する。「料理に国境はない。食を通じて平和を願いたい」。切実な願いを込めて、福岡の食材を使ってウクライナの伝統料理などを振る舞い、収益金を支援に充てる考えだ。

 グループは「博多食文化の会」。和・洋・中のジャンルを超えて、老舗や有名店の料理人を中心に1989年に結成し、創作料理の開発や海外との食文化の交流会、児童養護施設の子どもたちを招いた食事会などを企画してきた。2018年からは、老舗の料理人が集結し一夜限りのコース料理を提供する晩餐会を開くなど、「日本一おいしい街」を目指す取り組みを進めている。

 チャリティーを企画したのは代表世話人の吉田安政さん(80)。半世紀にわたり、市民や著名人らを魅了するフレンチを提供し、現在は、福岡市・中洲で高級フランス料理店「メゾン・ド・ヨシダ中洲」を経営する。修業のため渡欧したスイスの料理学校で、ロシアやウクライナ出身の仲間と腕を磨いた経験があり、「居ても立ってもいられなかった」という。

 晩餐会は、創業60年を超える焼き鳥店「藤よし」や、すし店「鮨 麻生 平尾山荘」、中華料理店「 星期菜セイケイツァイ 」など約10店の料理人が一品ずつ担当する予定。メインは、吉田さんがウクライナの伝統料理「キーウ(キエフ)風カツレツ」を手がける。鶏肉の中にバターを入れて揚げた料理で、県産の地鶏を使う。

 ウクライナ出身のバレリーナと数十年にわたって交流があったという同市中央区の「福岡シティ川副バレエ学苑」の生徒が民族舞踊を披露するほか、プロの歌手による世界平和をテーマにした楽曲の歌唱もある。

 飲食業界も新型コロナウイルスの影響で客足が減り、経営は厳しさが続いているが、「料理人はどんな時でも人を喜ばせ、安らぎを与えるためにいる」と吉田さん。「個人では小さなことでも、集まれば大きな力になる」と料理を通じた支援に力を尽くす考えだ。

 同市博多区のホテルオークラ福岡で午後5時から開催する。定員は約200人。事前予約が必要で会費は1万8000円(税込み)。材料費を除いた収益金は全額、ウクライナ支援の寄付に充てる。申し込みは参加店などで受け付けている。

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