浜松アリーナ(東区和田町)で7月19日、「まぜこぜウオーキングサッカー」が開催された。主催はアグレミーナ(浜松市東区天竜川町、TEL 053-411-9037)。(浜松経済新聞) 【写真】チームごとに分かれて作戦会議 日本フットサルリーグのFリーグ ディビジョン2の「アグレミーナ浜松」の運営や、子どもたちのサッカースクールを運営する同社。昨年4月と9月に、健常者と障がいのある人が、250人ほど集まるイベントを開き、まぜこぜウオーキングサッカーを行ったところ、「なかなか接する機会がなくどう接したらいいか分からなかったが、一緒にボールを蹴ることで心の壁が下がった」という声があった。そこで定期的な実施を決定。新型コロナウイルスの影響で中止となっていたが6月に再開し、今回6回目の開催となった。 サッカーが盛んなイングランドで生まれ、特にシニア層に多く参加しているウオーキングサッカー。走らない、相手に触れない、ボールを奪いにいかないといった特徴がある。これを、年齢や性別、運動スキルや障がいの有無に関係なく参加してできるようにした、まぜこぜウオーキングサッカー。事務局長の寺田美穂子さんは「日本でも健常者だけで行うことや、障がい者の施設などで行われることはあるが、トップクラブとして健常者も障がい者も一緒に行っているところはほとんどないと思う」と話す。 通常5人対5人で行うが、今回は6人対6人で実施。フットサル用のボールを使ったり、電動車いすサッカー用の大きなボールを使ったりするなど、ルールはメンバーを見ながら決めていく。密な状態にならないよう、集まり過ぎたりするとイエローカードの代わりとなる「密ですカード」が出てファウルとなるルールも設けた。 当日は、3歳の子どもや、スクールに通う小学生、電動車いすサッカーチームの選手、初心者の女性など老若男女約30人が参加。電動車いすサッカーチームSFCデルティーズの選手でもあり、今回4回目の参加の浜北区の石脇将太さんは「障がいに関係なくみんなで一緒にプレーできるまぜこぜが楽しい」と話した。北区から父親と参加した小学3年生の峰野笑実さんは「最初はうまくできるか不安だったけれど、やったら楽しかった」と笑顔を見せた。同フットサルチームの選手、松本行令(ゆきのり)さんは「和気あいあいとした雰囲気でやっている。普段こうした交流をする機会がないのでとても面白い」と通常の試合とは違う醍醐味(だいごみ)を話した。 新型コロナウイルスの対策として、申込者は県内在住者に限り、ほかにも体調や渡航歴などによっては参加を遠慮してもらった。会場では、入り口で参加者に検温とアルコール消毒を依頼。イベント中も、マスクを着用し、キープディスタンスを常に呼び掛けた。 「勝負へのこだわりはあるけれど、それ以上に年齢も性別もスキルも何も関係なくみんなが助け合いながら楽しくやれれば」と寺田さん。「コートの中は、優しい社会の縮図だと思う。誰でも参加できるスポーツなので一度参加してほしい」と呼び掛ける。 次回は8月22日開催予定。参加料は500円。申し込みはホームページで受け付ける。
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