和楽器バンドが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、2月29日、3月1日に行われるはずだった毎年恒例のライヴ大新年会を、〈真夏の大新年会2020 天球の架け橋〉と題し、8月15日、16日に神奈川・横浜アリーナにて開催。 本ライヴは、コロナ禍で行われるアリーナ規模では初となる有観客ライヴとなりました。電子チケットでの入場、サーモグラフィーを導入した検温・様々な感染症対策を取りながら、エンタメ業界の未来の為、新しい音楽の楽しみ方を提案するチャンレンジングなライヴに。コロナ禍の中、離れていても繋がってるファンを思って作られた新曲「Singin’ for...」も初披露されました。 また、コロナ禍で苦境に立つ伝統芸能への支援を目的とした“たる募金プロジェクト”も会場にて実施され、多くの募金が寄せられました。 [ライヴ・レポート] 和楽器バンドが8月15日、16日に横浜アリーナにて、『真夏の大新年会2020 天球の架け橋』と題したワンマンライヴを開催。16日公演では初披露となる新曲を含め全19曲が2時間強にわたり披露された。 今年で7回目を迎える大新年会、今年は当初2月29日、3月1日に両国国技館で実施される予定だったが、新型コロナウイルスの感染防止により開催断念。日々変化する情勢を踏まえつつ、さまざまな制約下で8月開催までこぎつけ、その結果2月16日の『和楽器バンド Premium Symphonic Night Vol.2 ライブ&オーケストラ ~ in 大阪城ホール 2020』以来約半年ぶりのライヴが実現することに。開催にあたり、観客のマスク着用、入場口での検温、消毒の徹底、オンラインチケットのみでの販売など徹底した感染防止予防策が取られた他、今回は入場者数の上限が会場のキャパシティの50%以下、最大の5,000人と設定されていたものの、国内外で視聴可能なインターネット有料配信も実施され世界30カ国で視聴され合計15,000人以上が視聴、世界中で非常に多くの音楽ファンがライヴを目撃することができた。 オープニングでは『天球の架け橋』というライヴタイトルにふさわしい、大自然やその中で生きる動植物、それらが投影された地球の映像がステージ前に降ろされた幕やステージ左右のスクリーンに映し出される。SEにあわせて観客がペンライトを振るなか幕が降ろされると、そこにメンバー8人の姿が。数段高い位置に鈴華ゆう子(Vo)が立ち、「IZANA」からゆったりとライヴをスタート。鈴華&町屋(Gt, Vo)の美しいハーモニーと箏や尺八、津軽三味線といった和楽器が融合することで楽曲の持つ優しさが極まり、曲が進むにつれそのドラマチックさはさらに強まっていった。1曲目からクライマックスのような高まりを迎えると、続く「Ignite」では激しい演奏と炎を使った演出などで、会場の熱量は一気に沸点へ。客席まで伝わるこの熱に、改めてライヴを生で“体験”していると実感したオーディエンスも少なくなかったはずだ。 「今日もペンライトとみんなのクラップ、1人ひとりの気持ちでライブを作っていきましょう!」と鈴華が観客を煽ると、「Valkyrie-戦乙女-」では蜷川べに(津軽三味線)や神永大輔(尺八)らがステージ上を縦横無尽に動き回るアグレッシブさを見せる。続く「いろは唄」では、山葵(Dr)、黒流(和太鼓)、亜沙(Ba)が生み出すグルーヴィーなリズムに乗せて、鈴華が伸びやかな歌声を響き渡らせ、バンドの好調ぶりをアピールした。 エレクトロ色の強いトラックに乗せ、いぶくろ聖志(箏)と蜷川、町屋によるセッションパートでは緊張感の強い演奏を聴かせつつ、「World domination」や「起死回生」ではお祭り騒ぎのような熱演を見せ、オーディエンスもペンライトを力一杯振って応えていく。「オキノタユウ」ではバンドの優しい音色の上で、鈴華が感情豊かな歌声を響かせる。初日よりも力みの抜けた好演を終えると、神永の尺八ソロで場の空気が一変。黒流が和太鼓を叩き、能面をつけた町屋が華麗なギタフレーズを奏でる中、鈴華が日本刀を手に舞い踊る、エンタテインメント性の高いパフォーマンスで、客席から喝采を浴びた。 スウィング感の強い「シンクロニシティ」やメンバーの息の合ったアクションが楽しめる「ワタシ・至上主義」の後、黒流&山葵による和太鼓ドラムバトルでは、大声が禁止されている今回ならではの試みとして、スマホやカメラで撮影OKタイムとして、ドラムと和太鼓のセッション中はフリーで撮影できる時間として盛り上がると、ライヴもいよいよ佳境に。「雪影ぼうし」「地球最後の告白を」といったアップチューン連発を経て、今回の大新年会がライヴ初披露となる「情景エフェクター」では、タオルを回したり、大声が出せない規制から解き放つべく、ペンライトを左右に大きく振る合図を促し、それに呼応してオーディエンスが大きくペンライトを振り、会場の一体感が最高潮に達し、ライヴ本編は幕を下ろした。 通常ならアンコールを求めるアクションとして観客が「暁ノ糸」を合唱するのが和楽器バンドのライヴの恒例となっているが、今回は事前にファンから募集した「暁ノ糸」歌唱動画をスクリーンで紹介。オーディエンスの温かい拍手が鳴り響く中、メンバーがステージに再登場すると、鈴華は笑顔で感謝を伝え、「皆さんとまた会える日を願って、歌い続けます」と力強く宣言した。 そんな新たな決意を胸に、和楽器バンドの8人は、アンコールのお返しにドラマチックな「暁ノ糸」を観客にプレゼント。さらに、10月14日にリリースが決まった約2年半ぶりのニューアルバム『TOKYO SINGING』から、新曲「Singin' for...」も初披露。この楽曲は、山葵が作詞・作曲を手がけた力強く突き抜けるような壮大なナンバーだが、コロナ禍の中、ライヴで会うことができないファンのことを思って作られた楽曲で、今後のライヴにおける重要な1曲になることが早くも確信できた。そしてラストは、バンドにとっても大切な代表曲「千本桜」で盛大にライヴを締めくくった。 終演後にはニューアルバム『TOKYO SINGING』を携えた全国ツアー開催もアナウンス。このコロナ禍の中で、和楽器バンドは彼らならではのやり方でひとつの答えを提示してくれた。彼らはこの先も、その都度悩み考えながら答えを出し、我々を楽しませ続けてくれるはず……この日のライヴを観た者なら、誰もがそう強く実感したはずだ。 また、このライヴでは、和楽器バンドが立ち上げた、たる募金プロジェクトでの募金活動が行われ、2日間で約150万円にも及ぶ募金が集まり、さらにオンライン配信の課金システムを使った募金額は約30万円が集まった。この募金額は、日本で製造される三味線の約60%を製造する大手でありながら、このコロナ禍で受注が落ち込んでしまい、廃業することを決めた老舗三味線メーカーである東京和楽器さんに、全額寄付されることになっている。 Photo by KEIKO TANABE
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August 17, 2020 at 11:58AM
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